SIMPLIFY the Brewerという優等生ドリッパーの特徴を紹介【アレンジレシピも】

妻にコーヒー淹れてとお願いしたところ

「え、時間とか重さとかはかるのめんどくさい」

とコーヒー屋の嫁とは思えない発言をされました…!
こんにちは。NOPPO to COFFEEの愛妻家のっぽです。

妻のように、ハンドドリップって正直めんどくさいなと考えている方も多いはず。

ハンドドリップって、時間を図りながら注ぐお湯のコントロールしつつ蒸らしたりのの字で注いだり…とやることが多すぎなんですよ。

それを華麗にこなせるように練習するのも楽しみのひとつだと私は思っているのですが「それはめんどくさい!」という方ももちろんいるはず。

では、そんな手間を掛けてこだわりを持ってコーヒーに向き合わないと美味しいコーヒーはドリップできないのか?

答えはNO。

SIMPLIFY the Brewerは、徹底的に抽出効率を高めるデザインとなっているため、「はかる・のの字・蒸らし」なしで美味しいコーヒーを抽出できるコーヒードリッパーです。

ほんとにコーヒーの中心にお湯を注ぎ続けるだけ。簡単すぎ…!

さすがに手間ひまかけてめちゃくちゃこだわって淹れたコーヒーを超えることはないと個人的には思っていますが、「最低限の手間で安定してかなりクオリティの高いコーヒーをドリップ」という点ではめちゃくちゃ優秀です。

例えるならば要領のいい高校生。

あなたのクラスにもいましたよね?ガリ勉には見えないのに、なぜかテストで90点くらい取ってしまう。しかも毎回。(いつ勉強してるのか)

ということでSIMPLIFYは「めちゃくちゃこだわって最高の1杯を淹れたい!」という人にはおすすめできません。

「めんどくさいことはしたくないけどそれなりに美味しいコーヒーをドリップしたい」という人にこそおすすめできます。

のっぽ

SIMPLIFY the Brewerでサクッと90点のコーヒーを楽しみましょう!

目次

SIMPLIFY the Brewerの基本情報

SIMPLIFY the Brewer(シンプリファイザブリュワー)は、2021年にBATHTUBCOFFEEのクラウドファンディングで注目を集めたドリッパー。

蒸らし・のの字・撹拌不要で30秒注ぐだけで美味しいコーヒーを抽出できるという革新的なドリッパーです。

シンプルなレシピで誰でも簡単に安定した味わいを出すことができるのが特徴。

容量1〜2杯用
重量約60g
素材Tritan™ (BPAフリーコポリエステル)
透明
耐熱温度耐熱温度 100℃ (212°F)
商品仕様

推奨ペーパーフィルターは「カリタウェーブフィルター185」。

探すとウェーブ型のフィルターは他にもあるけど、カリタが入手しやすいのでおすすめ。

SIMPLIFY the Brewerの特徴

蒸らしをしたりのの字を描くようにお湯を注いだり数回に分けて◯gずつ注いだり…

ハンドドリップでコーヒーの成分を適切に抽出するには、考えることが多く動作が複雑になりがち。

SIMPLIFYは徹底的に抽出効率を高めるデザインとなっているため、余計な動作は必要ありません。

コーヒーの中心にお湯を注ぎ続けるだけ。失敗せず毎回同じ味の安定したコーヒーを楽しむことができるのです。

抽出効率を高めるために計算されつくされた構造
  • フィルターとドリッパーの接点が少ない
  • ドリッパー史上最大の直径40mm穴
  • 空気の流れまで計算された構造
  • 疑似ダブルウォール構造
  • お湯の動きをコントロールする6つの側面の突起

フィルターとドリッパーの接点が少ない

ペーパーフィルターとドリッパーの接点を徹底的に少なくすることで、お湯が落ちるスピードを最大限速くします。

40mmの穴

他のドリッパーに比べて非常に大きい抽出穴が空いています。

お湯が流れるのを邪魔しません。

空気の流れまで計算された構造

ドリッパーのそこに3つの脚(底リブ)がついていて、サーバーとの間に空気の通り道を作ります。

空気が外に流れることで、ドリッパー内のお湯が落ちるのを加速します。

疑似ダブルウォール構造

ペーパーフィルターとドリッパーの間で空気層を作ることにより、ドリッパー内の温度が下がりにくくなっています。

ドリッパー内の温度が下がりにくくなっているので、抽出効率を安定させることができます。

底にある6つの突起

底面にある6つの突起がペーパーフィルターの底部を歪ませます。

その歪みによってSIMPLIFYの内部でより水の動きが生まれ、抽出を促します。

SIMPLIFY the Brewerの基本レシピ

公式のドリップレシピを紹介します。

公式ドリップレシピ
  1. SIMPLIFYにウェーブフィルターをセットしペーパーリンス(湯通し)
  2. 15gの極細挽きのコーヒー粉の中心にお湯を注ぐ
  3. 30秒かけて230mlのお湯を注ぐ
  4. 合計1分30秒〜2分で落とし切る

ペーパーリンスする理由

ペーパーリンスをする理由は次の2点。

  • ペーパーフィルターの紙臭さを軽減する
  • 疑似ダブルウォールで抽出効率を上げる

よりシンプルにという人はこの工程は省略してもOKです。

挽き目は極細挽き

SIMPLIFYを使ったドリップでは、極細挽きを推奨しています。

通常のハンドドリップでは極細挽きは使いません。

なぜなら、挽き目を細かくすると成分の抽出効率は上がるのですが、雑味などのネガティブな成分も抽出してしまうことになりやすいのです。

SIMPLIFYは抽出スピードが早いため極細挽きにしても適正な抽出速度になります。

美味しい成分はしっかり出しつつ、雑味が抽出される前にドリップを終えることが可能。

手軽に美味しいコーヒーを楽しみたい
→シンプルに1回注ぎで完結したい
→1回注ぎだと抽出効率が悪い
→抽出効率を高めるため湯温を高め極細挽きにするとよい
→成分をしっかり抽出できるが雑味が後半に出やすくなってしまう
→ドリッパーの構造を工夫して抽出スピードを高め美味しい成分だけを取り出せばよい

という計算が非常に理にかなっていると思います。

浅煎り深煎りどちらも同じレシピで美味しく抽出可能

浅煎りでも深煎りでも甘みを出しつつスッキリとした味わいのコーヒーが抽出できます。

どちらも美味しいです!

SIMPLIFY the Brewerのアレンジレシピ

基本レシピの注ぎがシンプルだからこそ、自分の好みの味わいにするために調整がしやすいのもSIMPLIFYの魅力。

雑味が出てると感じれば挽き目を粗くしてみるとか湯温を下げてみるとか。

できるだけSIMPLIFYの良さであるシンプルさをキープしつつ、いろんなレシピを考えてみました。

SIMPLIFY the Brewer使った2杯取り

SIMPLIFYで2杯分のコーヒーを淹れることは難しいです。

1杯分で230mlなので2杯分となると460mlくらいは注ぐ必要があるのですが、基本レシピの通りやると溢れてしまうのです。

公式ではSIMPLIFYを2段重ねにしてますが、2個揃えてフィルターも2枚使うのは少しハードル高いと感じたので、なんとか1つでできないかと模索しました。

できるだけシンプルさと残しつつ、少し工夫して以下のレシピで美味しいコーヒーができました。

のっぽ式2杯取りレシピ
  1. SIMPLIFYにウェーブフィルターをセットしペーパーリンス(湯通し)
  2. 30gの中挽きのコーヒー粉の中心にお湯を注ぐ
  3. 60gのお湯を注ぎ30秒待つ(蒸らし)
  4. 1分かけてドームの中心に溢れないように計460gになるまでお湯を注ぐ
  5. 合計2分〜2分30秒で400ml抽出
工夫ポイント
  • 粉と注ぐお湯の量はシンプルに2倍量
  • 一気に460g注ぐとあふれるので最初に60ml注いで蒸らす
  • 挽き目は極細挽きだとお湯の通りが悪くなりあふれるので粗めに調整(一般的にハンドドリップに使われる挽き目)

しっかり甘みが引き出されてかなり美味しい。ということで、2杯取りしたい方もご安心を!

SIMPLIFY the Brewerを使った急冷式アイスコーヒー

公式では水で抽出する水出しコーヒーのレシピが公開されています。

しかし、個人的には水出しコーヒーより急冷式アイスコーヒーの方がキリッとしてて好き。

なので急冷式のレシピを考えてみました。美味しいですよ。

のっぽ式急冷アイスコーヒーレシピ
  1. SIMPLIFYにウェーブフィルターをセットしペーパーリンス(湯通し)
  2. サーバーに氷を80g入れてSIMPLIFYをセット
  3. 20gの極細挽きのコーヒー粉の中心にお湯を注ぐ
  4. 30gのお湯を注ぎ30秒待つ(蒸らし)
  5. 1分かけてドームの中心に計150gになるまでお湯を注ぐ
  6. 合計2分〜2分30秒で抽出
  7. サーバー内の氷を溶かし冷やす
  8. 氷を入れたグラスに注いで完成

あらかじめサーバーに入れておいた氷が溶けることでちょうどいい濃度になるように調整しています。

急冷用の氷とは別にグラスにも氷を入れてキンキンで楽しみましょう。

まとめ

https://twitter.com/noppotocoffee/status/1790327847959290215

SIMPLIFYを使えば、細かいこだわりや難しい工程を極限まで削ぎ落としつつも、かなりクオリティの高いコーヒーをドリップすることができます。しかも再現性高く。

コーヒー屋としては、お客さんの前でコーヒーをドリップしてご提供するので、蒸らしのときの豆の膨らむ様子とか丁寧にゆっくりお湯を注ぐ所作とかを楽しんでもらうことも含めてのサービスだと思っているのでSIMPLIFYでドリップすることは今のところほとんどありません。

その一方、バーっとお湯を注ぐだけでできあがるめっちゃ美味しいコーヒーも、不思議体験として味わって欲しいとも思っています。

(なので「シンプリファイで!」と要望があればSIMPLIFYで淹れてます)

そのくらい簡単で美味しいんですよ。だからSIMPLIFYでちゃちゃっと淹れたコーヒーよりも美味しいコーヒーを安定して提供できるように店頭では緊張感を持ってドリップしてます。

ということで、SIMPLIFYを使えばお家でお店並のコーヒーが気軽に楽しめるようになるので、コーヒーライフを充実させたい方はぜひ使ってみてくださいね。

NOPPO to COFFEEオンラインショップでSIMPLIFYを取り扱い販売しております。ぜひ覗いてみてください!

\ ロゴ入りSIMPLIFY the Brewer /

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