ハンドドリップコーヒー基本の入れ方を解説【これから始める初心者向け】

ハンドドリップコーヒー基本の入れ方をざっくり解説【初心者向け】

ハンドドリップ始めてみたいなーと考えているあなた。

  • コーヒー1杯に豆何グラム使う?
  • どんな器具が必要?
  • 美味しく入れるドリップの方法は?

など、意外と知らなければいけないことが多いんですよね。

「考えるのめんどくさくなってきた…。」と、なかなか最初の1杯までたどり着けないというケースはよくあると思います。

そこでこの記事では、予備知識ゼロの状態からハンドドリップはじめの1杯を美味しく飲めるまでの最低限必要な情報をまとめました。

この記事を参考にすれば、ハンドドリップ初心者の方でも美味しいコーヒーを淹れることができるようになるはず。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

コーヒー1杯にコーヒー豆何グラム使うの?

結論から言うと、マグカップ1杯分を抽出するために必要なコーヒー豆の量は、15gです。

ただ、つくるコーヒーの量によっては、コーヒー豆の量は調整が必要です。

日常的にコーヒーカップや水筒で飲むこともあるので、目安を書いておきます。次のとおりです。

1杯分のコーヒー豆目安
  • コーヒーカップ1杯:豆10g(お湯150g)
  • マグカップ1杯:豆15g(お湯225g)
  • タンブラー・水筒1杯:豆20g(お湯300g)

基本的に、コーヒー豆の重さの15倍のお湯を注ぐということを覚えておけばOKですよ。

ハンドドリップでコーヒーを入れるために必要な器具

ハンドドリップに必要なものを紹介します。

必要なもの
  • コーヒー粉
  • お湯
  • ドリップポット
  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター
  • 電子スケール
  • コーヒーサーバー(できれば)
  • コーヒーミル(できれば)

コーヒーサーバーは1杯分であればカップに直接ドリップすることもできますが、2杯以上入れる場合もあるなら用意したほうがいいでしょう。

また、コーヒーはできれば粉ではなく豆で買って、コーヒーミルを使って抽出直前に挽きましょう。

コーヒー豆は粉になった瞬間から酸化が急激に進み、鮮度がどんどん落ちていってしまうからです。

サラダを作るのにカット野菜を使うか、自分で切った野菜を使うか、と考えればイメージが湧くと思います。

買うときにお店でコーヒー豆を挽いてもらうこともできますが、自分で直前に挽いたほうが挽きたての香りを楽しめて最高ですよ。

ぜひコーヒーミルを用意して、自分で挽いてみてくださいね。

どんな豆でも美味しく仕上がる汎用性バツグンのハンドドリップ基本の入れ方

ここからは、ハンドドリップの入れ方を解説します。

基本的には、次のことを意識すればOKです。

コーヒー粉の約15倍の重さのお湯を注ぎ、3分以内を目標に抽出し終える。

ざっくりいうとこれだけですが、もう少し詳しく解説していきます。

「中深煎りの豆を使ってホットコーヒーを抽出する」ということを想定して、僕が実際に使っている「どんな豆でもとりあえず美味しくなる汎用性バツグンの基本の抽出レシピ」も紹介しますね。

基本の抽出レシピ

ホットコーヒーマグカップ1杯分

  • コーヒー豆15g(挽目:粗め)
  • お湯230g(85℃)

0:00 30g(粉の2倍)
0:30 120g(完成量の約半分)
1:00 150g(完成量の約6割)
1:20 190g(残りの量の半分)
1:40 230g(残り全部)
2:20〜2:40 抽出完了

ステップ1:コーヒーの抽出量を決める

いきなり粉にお湯をかけてドリップしようとしていませんか?

落ち着いてください。何よりも先に考える大事なことがあります。

それは、どのくらいのコーヒーを抽出するかを決め、それに対して豆の量とお湯の量を決定するということ。

ドリップしている途中に「あれ、何グラムの粉つかってたんだっけ?何グラム注げばいいんだっけ?」とわからなくなってしまうもの。(←僕です)

焦りは禁物。まずは落ち着いて確認しましょう。

「粉の量の15倍のお湯」を基本とすれば、目安は次のとおり。

1杯分の目安
  • コーヒーカップ1杯:豆10g、お湯150g
  • マグカップ1杯:豆15g、お湯230g
  • タンブラー・水筒1杯:豆20g、300g

粉の量が増えた場合はその分お湯の量を増やせばOK。一方、抽出時間は何グラムの抽出であっても3分以内を意識します。

たとえば、マグカップ2杯分を抽出したいなら、豆30gに対しお湯を450gを注ぎ3分以内に抽出を終えるという感じ。

量が増えたらその分お湯が落ちきる時間も長くなってしまうので、注ぐスピードをあげるとうまくいきます。

豆が2倍ならお湯も2倍。抽出時間は変わらず3分以内。大事なのは、しっかり「はかる」ということですね。

  • 使う粉とお湯の重さをキッチンスケールではかる
  • お湯を注ぐ時間をタイマーで計る

「はかるのは面倒だ…」という気持ちもわかります。

しかし、数字を見てドリップすることで再現性が高まり、「美味しい!」と思った味を毎回再現することができますよ。

「せっかく入れたのに、なんだかうっすい…!失敗した!もったいない!」という事態は基本的に避けられるので、ぜひはかってみてくださいね。

ちなみに重さと時間を同時にはかれるコーヒー用の電子スケールがあります。

家にあるキッチンスケールとスマホのタイマーで十分ですが、長期的にコーヒードリップを楽しんでいきたいな、と思っている方は早めに用意することをおすすめします。快適なので!

初心者におすすめのコーヒー用電子スケールは次の2つです。

  • 最初は安いほうが良い→HARIO
  • 少し高くても良いものを→タイムモア

ステップ2:お湯を準備する

お湯を沸かしましょう。

抽出に使うお湯は、沸騰したてではなく、80℃〜95℃くらいまで温度を下げたほうが良いです。

温度が高いとコーヒーの成分が出やすいのですが、高すぎると余計なエグみまで出やすくなってしまうので。

お湯の温度目安
  • 深煎り:85℃
  • 中煎り:90℃
  • 浅煎り:93℃

温度計は100均にあるので、ぜひ買ってお湯の温度をはかってみてくださいね。

ちなみに、沸騰したお湯を常温のポットにうつすとだいたい93℃くらいになります。

ステップ3:コーヒー豆をミルで挽いて粉にする

お湯が沸くのを待ちつつ、コーヒーの粉をミルで挽いて粉にします。

粉の細かさはコーヒーの成分の出方にもろに影響があるので、要注意。

コーヒー豆の焙煎具合ごとに、美味しく入れられる挽目の目安があるので紹介します。

焙煎度別 挽目の目安
  • 深入り:粗め
  • 浅煎り:細かめ

今回は中深煎りなので、挽目はやや粗挽き。だいたいグラニュー糖くらいの大きさになるように挽くのがおすすめです。

ミルを持っていない方は豆を買うときにお店で挽いてもらいましょう。

(NOPPO to COFFEEでは豆の焙煎度に合わせた適切な挽目で挽いてお渡ししています。)

ステップ4:サーバーにドリッパーとフィルターをセットし湯通しをする

ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、サーバーに置いたら、お湯をかけます。

コーヒー粉をセットせずに、そのままお湯をかけるのです。

この作業のことを「湯通し」とか「リンス」と読んでいます。

湯通しをするメリットは次の通り。

湯通しを行うメリット
  • ペーパーフィルターの紙臭さを落とす
  • サーバーを温めることでコーヒーの温度が急激に下がるのを抑える
  • 器具の汚れを落とす

とはいえ、正直してもしなくても大した差はありません。面倒であれば湯通しはパスしても構いません。

※ただし、茶色のペーパーフィルターを使っている場合は、紙臭さが目立つことが多いので、湯通し推奨です。

サーバーに溜まったお湯は忘れずに捨てましょう。うっかり残ったまま抽出すると、うっすいコーヒーができあがります。せっかくはかったのに台無し。(←僕です)

ステップ5:抽出開始!まずは「蒸らし」

粉をフィルターに入れていよいよ抽出開始です。

タイマーをスタートさせて、コーヒー粉にお湯をかけていきます。

はじめは、コーヒー粉全体にお湯をかける「蒸らし」を行います。

蒸らしで粉を濡らすことで、このあとお湯を注いだときにコーヒーの成分を出やすくすることができます。

コーヒーの準備体操みたいなものですね。

注ぐお湯量の目安としては、コーヒーの粉の2倍ほど。

蒸らし時間は30秒が一般的です。

ステップ6:粉の15倍の重さのお湯を注ぎ3分以内に落とし切る

蒸らしが終わったら、残りのお湯を使って粉の量の15倍のコーヒーを抽出します。

先ほども言いましたが、毎回同じように美味しいコーヒーを再現できるように、重さと時間はしっかりはかることをおすすめします。

僕の場合は、

0:00 30g(粉の2倍)※蒸らし
0:30 120g(完成量の約半分)
1:00 150g(完成量の約6割)
1:20 190g(残りの量の半分)
1:40 230g(残り全部)
2:40 抽出完了

という感じで淹れることが多いです。

2021年に行われたブリュワーズカップの世界大会で2位に輝いた、畠山大輝さんのレシピですね。(ファンです)

さすがは世界大会2位。だいたいこの方法で美味しく淹れられるので、迷ったらこのレシピを試してみてくださいね。

他にも色んなバリスタの方がYouTubeでドリップの仕方を解説されているので、自分のやりやすい方法や、自分の好きなバリスタの方のレシピを真似してやっていみると間違いないと思います。

味の調整の考え方

ドリップしたけど、「うわ、にっが!もう少し飲みやすいほうがいいな…」とか「なんか薄くて物足りない…。もう少しコーヒー感ある方が好みだな…」といった感じで、自分の好みじゃない味に仕上がってしまうこともあります。

こんなときは、粉の挽目で味を調整しましょう。

コーヒーの成分の抽出量は、コーヒーの粉がお湯と触れている時間に比例します。

お湯は、コーヒー粉が荒いほどサーッとすばやく抜け、細かいほどポタポタと時間をかけて落ちるので、

  • 味が濃くてキツい→もう少し荒くしてみる
  • 味が薄くて物足りない→もう少し細かくしてみる

という感じで調整をしてみてください。

ちなみに、3分を超えても抽出が続いている場合は、エグみが出てきてしまうので、落ちきっていなくても抽出を中断してます。

抽出に3分以上かかったら必ず美味しくなくなるわけではありませんが、実際に飲んでみて、エグみが出ているようだったら次回は粉の目を荒くすると良いでしょう。

個人的には2:20〜2:40で落としきれるように粉の挽目を調整しているので3分を超えることはありませんが。

まとめ

これからハンドドリップを始める方に向けて、ハンドドリップの超基礎を解説しました。

ざっくりここだけおさえておけばOK
  • 粉の量の15倍のお湯を注ぐ
  • 3分以内に抽出を終える

シンプルにこれだけで美味しくドリップできるので、難しく考えずにまずは楽しんでみましょう。

ハンドドリップで必要な器具は次のとおり。

ハンドドリップに必要な器具
  • ドリップポット
  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター
  • 電子スケール
  • コーヒーサーバー(できれば)
  • コーヒーミル(できれば)

おすすめの器具についてはまた別の記事で紹介しようと思います。

毎回美味しいコーヒーを楽しみたいという方は、豆やお湯、抽出時間をしっかりはかってみましょう。

失敗したくない方は、次の「どんな豆でもとりあえず美味しくなる汎用性バツグンの抽出レシピ」を使ってみてください。

基本の抽出レシピ

ホットコーヒーマグカップ1杯分

  • コーヒー豆15g(挽目:粗め)
  • お湯230g(85℃)

0:00 30g(粉の2倍)
0:30 120g(完成量の約半分)
1:00 150g(完成量の約6割)
1:20 190g(残りの量の半分)
1:40 230g(残り全部)
2:20 抽出完了

豆を挽いて自分でドリップする。少し手間はかかりますが、過程も含めて最高に豊かな時間です。

ぜひハンドドリップでステキなコーヒーライフを始めましょう!

今回はここまで。ありがとうございました。NOPPO to COFFEEでした。

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ハンドドリップコーヒー基本の入れ方をざっくり解説【初心者向け】

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